丸太の製材から乾燥まで
柾目をとると、木の柔らかい夏目の部分を水分が透過するようになり、調湿量が大きく水分を多く含むようになるのに加えて材自体の膨張や収縮が少ないという効果が生まれます。
一般的には、機械を使い100℃以上の高温の釜に入れて乾燥させる人工乾燥が主流ですが、この乾燥では、木の細胞が壊れてしまい、元来木が持つ有益な成分も消失させてしまいます。
もみの木の効能を最大限に活かすために選ばれた乾燥方法は、霧島落としの乾いた風にさらして乾燥させるという「自然乾燥」です。人手も時間もかかるこの乾燥方法を採用している事で、もみの木特有の貴重な成分は失う事なく、また無理な乾燥ではないので板の歪みも少なく抑えられます。